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地震や豪雨で長期間休講…輪島漆芸技術研修所で卒業間近の研修生の作品展 被災乗り越えた16人の230点
被災を乗り越え、締めくくりの作品展です輪島漆芸技術研修所で今月卒業する研修生16人の作品展が開かれています。
輪島市の輪島漆芸技術研修所で14日から始まった卒業作品展。会場となった講堂内には今月、研修所を卒業する普通研修課程6人と特別研修課程10人の漆芸作品230点が並んでいます。
今野風花さん:
「水の流れというか海流をイメージして模様を描いてみた」
岩手県出身の今野風花さん。
今回、卒業作品となった蒔絵には「平和な海」と名付けました。
今野さん:
「自分の身のまわりに自然災害が立て続けに起きていたのもあって…」
能登半島地震や豪雨の影響で、研修所は長期間、休講となり再開したのは去年12月。被災を乗り越えながら技術の習得に励んできた研修生たちにとって卒業展はまさに締めくくりとなる作品発表の場です。
今野さん:
「真ん中にウミガメがいるんですけどその周りに貝を貼ってウミガメがいるような明るい地方の海のイメージで」
小学生の時には、故郷の大船渡市で東日本大震災も経験しています。
今野さん:
「自然災害に対する暗いイメージ負の感情がたまりにたまってきていたので明るいイメージで造ろうと思って自然に対する明るいイメージを思い浮かべられるようなものにできたらいいなと思って作った」
卒業後も漆に関わる仕事に就きたいと話します。
研修所の卒業式は今月21日に行われます。