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負債総額約1億4000万円…カレーのフランチャイズから運送業に変化も燃料費や人件費の高騰で事業停止

石川県野々市市でカレーのフランチャイズ店を展開していた運送会社が破産手続きの開始決定を受けていたことが分かりました。
今月6日付で金沢地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたのは、金沢市湊4丁目のゴールドパートナーです。
帝国データバンクによりますとゴールドパートナーは2012年10月にカレーショップのフランチャイズ店を運営する目的で設立され、野々市市内に「ゴールドカレー野々市店」をオープンしました。
その後、2013年12月に運送業許可を取得し、一般貨物の運送事業を開始。4トントラックなどを順次増設し運送業を主力事業として拡大していました。
2016年に創業者から現在の代表に運送事業を譲渡し、カレーショップのフランチャイズ事業を廃止。運送事業のみを行ってきました。アルミ建材や菓子類を運送する自社配送に注力し、北陸3県の中距離輸送に加えて引っ越しなどの長距離輸送にも対応して受注が拡大したことで、2020年9月期には年間約1億1700万円の収入を計上していました。
しかし、車両の増設などで減価償却費が増えたことに加え燃料費や人件費の高騰によって赤字が続き債務超過に陥っていました。
こうした中、2022年ごろには大口取引先との取引が解消されたことで受注が低迷し今月3月末までに事業を停止しました。従業員はすでに解雇されていて負債総額はおよそ1億4000万円とみられています。