7月スタートのフジテレビ月9ドラマは、湘南を舞台に繰り広げられる明るく突き抜けた、夏らしい学園ドラマ。題して『太陽と海の教室』(仮)。月9で学園ドラマを制作するのは、なんと実におよそ17年ぶりのこと(前作は、1991年4月クール『学校へ行こう』)。その久々となる学園ドラマの主人公は、湘南のとある超有名進学校に赴任してきた教師で、偏差値至上主義かつ受験重視の教育をごく当たり前のように受けてきた生徒たちが、度肝を抜かれるほどのまっすぐさを持った、今時珍しい一風変わった“教師バカ”。演じるのは、あの織田裕二だ。
織田が学園ドラマに出演するのは、テレビドラマ初主演となった『十九歳』(NHK 1989年1月放送)以来のことで、教師という設定の役を演じたことはあるものの、“教師”という職業に真っ向から取り組むのはこれが初となる。
物語は、湘南を舞台に紡がれていく。ある夜、浜辺で制服姿の高校生たちがなにやらはしゃいでいる。花火をあげたり、携帯で記念撮影をしたり…。彼らは、ここ湘南にある進学校として名高い私立高校に通う生徒たち。目前に迫った高校3年生の夏休みを前に、本格的な受験生活に向けて、自分たちだけの卒業式を行っているのだ。そう、明日からは高校生ではなく、“受験生”。今日の集いは、これまでの高校生活に別れを告げ、受験勉強一筋の生活に突入することを肝に銘じるための、彼らなりの儀式だった。
翌朝、新たな決意を胸に学校へ向かう洋貴(岡田将生)と凜久(北乃きい)が海辺を通りかかると、波打ち際で「孫がおぼれた!!」と泣き叫ぶ老女の姿にでくわす。水泳部所属で泳ぎには自信のある洋貴が、子供を助けに海に飛び込もうとした矢先、何者かが波間から姿を現した。ずぶ濡れのスーツ姿で、両脇に幼い男の子を抱え、押し寄せる波をかき分けながらザクザクと力強く歩いてくる男(織田裕二)。見たこともないような光景に、あっけにとられる洋貴たちだったが、何を隠そう、この男こそ、洋貴たちのクラス担任となるべく赴任してきた教師だった…。
このドラマのプロデュースを務める村瀬健(フジテレビドラマ制作センター)は、今回のドラマの企画について、「“最近の子供は夢がない”といわれて久しいですが、実は子供の夢をなくした責任の一端は、子供たちを教育、育成している大人たちにあるんじゃないだろうかという思いがありました。例えば、高校生活は3年間あってしかるべき。なのに、多くの進学校では、高校2年が終わったら、高校生活というものは終わりを告げ、次の1年は“受験生”という別の物になってしまう。『将来の夢は?』と尋ねられる機会は減り、『志望校は?進路は?』と尋ねられるようになる。偏差値至上主義、受験重視の名門校、それでいいのかという疑問。もっと言ってしまえば、学校はなんのためにあるのか、勉強はなんのためにするのかという『今さら?』というようなことに対する疑問を、主人公の力強い突き抜けたキャラクターを軸に、理屈っぽくなることなく、明るくコミカルに描くことで、10代の子供たちや、その親世代の方々に、今しかない“今”を、思いっきり生きてみようという気持ちになっていただけたら」と、その意図を説明する。
そして、この物語の要、主人公の教師・櫻井朔太郎(さくらいさくたろう)を演じる織田裕二について、「このドラマで織田さんに演じていただくのは、一風変わった“教師バカ”です。とてつもなくまっすぐな男、突き抜けた明るさと何があっても逃げない強さをあわせ持ち、生徒たちを引っ張っていくエネルギーやパワーにかけては右に出る者がいない。生徒が発する何気ない疑問、たとえそれが答えを期待して発したものでなかったとしても、決して流すことなく、常に『それは難しい問題だな』という言葉で受け止め、真摯(しんし)に向き合う。“こんな先生がいたらいいな”と思わせるような真の意味でのリーダーです。“バカな教師”ではなく“教師バカ”。あまりに突飛で、その時は一見“おバカ”に見える行為も、その裏には、実に力強く純粋な気持ちが流れている。とはいえ、受験第一の学校に、突然異物としてやってきた彼が、すんなり生徒たちに受け入れられるはずはなく、そこにはさまざまな葛藤(かっとう)や摩擦が生じます。こんな時代に“教師バカ”を貫こうとする主人公は、果たして自らの熱いまっすぐさと生徒たちとの間にある“残念な温度差”を超えることができるのか、また超えたところには何が見えるのか…これはこのドラマのテーマに通じるものでもあり、またみどころのひとつでもあります。すでにたくさんの当たり役、代表役をお持ちの織田さんに、真正面から“教師”という職業にとりくんでいただくことにより、今まで見たことのないような新たなキャラクターを生み出していただこうと思っています」と語り、期待を寄せた。
その期待を受け、織田は、「この夏から始まる月9ドラマで、なんとこの僕が教師をやることになりました。僕の生徒時代を知っている人たちは、もしかしたら『え?』と思うかもしれないですけど(笑)、この櫻井という先生は、一風変わったちょっと面白い先生になりそうなので、僕も今からワクワクドキドキしています。僕にとっては地元でもある湘南の海を舞台に、個性豊かな生徒たちと共に、はじけた楽しいドラマをお届けします。見てよかったと思っていただける作品になると思いますので、楽しみにしていてください」と語り、自らもこの役を演じるのを楽しみにしている様子。6月半ばに予定されているクランクインに向け、役作りに余念がないようだ。
さらに今回は、生徒たちの顔ぶれも華やかだ。岡田将生、北乃きい、濱田岳、吉高由里子、冨浦智嗣、鍵本輝、谷村美月、山本裕典…まさにこれからのドラマを背負ってたつ若手実力派たちが勢ぞろいする。村瀬プロデューサーは、「月9という枠で、実に17年ぶりに学園ドラマを作るわけですから、やはり、今一番旬な方々に登場していただきたい。加えて、あれだけの役者である織田裕二さんとともに物語を紡いでいくためには、演技力が不可欠。“等身大の悩みをきちんと芝居で表現できる人”ということも大切なポイントになります。また、実社会においてひとつの学級にさまざまなタイプの生徒がいるように、彼らをひとつのグループとしてみたときにバランスがとれているようにもしたかった。そのために、この企画が決まってから、およそ2ヵ月かけて10代の役者さんが出演しているさまざまな作品のDVDなどをあれこれ見倒しましたね。その上で、この役にはこの人をおいて他にないと思えた方にアプローチし、その結果、実に個性あふれる、抜群の皆様に集まっていただくことができました」と、自信を見せる。
このドラマでは、彼ら魅力あふれる生徒たちが織りなす等身大の高校生活、青春真っただなかならではの恋や進路に関する悩み、葛藤を描くと共に、織田演じる主人公がそれを深い懐で受け入れ、時に励まし背中を押し、行き先を見失った子供たちをリードしていこうとするさまを描く。美しい海、青い空を背景に、恋と青春を織り交ぜて紡がれるこのドラマは、今まさに青春という世代の皆さんはもちろん、かつて青春を過ごした世代の方々にも、思わず胸くすぐられる瞬間を味わっていただけること間違いなし。まさに、世代を問わず楽しんでいただける作品になりそうだ。
湘南の美しい風景を舞台に、織田裕二演じる突き抜けたキャラの教師を軸としながら、個性豊かな生徒たちの目線でコミカルに描かれるこの物語は、まぶしくも熱い学園青春ドラマ。今しかない“今”を思いっきり生きる…このメッセージを伝えるため、主人公が生徒たちとの間にある“残念な温度差”に果敢に挑んで行く姿は、日々の生活に、元気な笑いとエネルギーを与えてくれるに違いない。7月スタートの新月9ドラマ、ぜひともご注目いただきたい。
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