| 今、この瞬間にも、「地球温暖化」などの環境破壊の影響で、物言わぬ動物たちの尊い命が奪われている。
2008年3月30日(日)午後9時〜11時09分放送の地球(アース)デイプロジェクト『消えゆく命の物語』は、地球の未来を見すえ、動物と人間と自然が生き残るために「今、わたしたちがすべき事は何か?」を問う大型番組だ。
☆「21世紀の子供たちに残したい地球」
2040年夏には、北極海の氷がほとんど消えてしまう。
2007年12月12日、米国大気研究センターからこんなショッキングな発表があった。まさに「地球が危ない」状況だ。
地球規模の温暖化が進む中、今この瞬間にも多くの野生動物たちが絶滅の危機にさらされている。
地球温暖化が加速度的に進んでいくと言われる今、世界各地の現状をつぶさに見て、自然と動物と人間の将来を考える時期に来ている。番組では地球の未来を考え、「今、私たちがすべきことは何か」を問う。
☆ホッキョクグマ(カナダ・チャーチル) 旅人:小西真奈美
今、ホッキョクグマが絶滅の危機に瀕(ひん)している。 地球温暖化の影響で北極圏の氷が溶け、生息域が狭くなっているのが原因とされている。
氷上でアザラシを捕まえて食べるホッキョクグマにとって「氷がなくなること」は「エサがなくなること」を意味する。カナダのハドソン湾に生息するホッキョクグマ
は氷のない夏の時期は陸に上がり、絶食して冬を待つ。
温暖化の影響で、かつて約100日だった絶食期間が現在、150日に延びている。子育てに入る前に母グマが十分な栄養を摂れないため、多くの赤ちゃんグマが生まれてすぐ命を落としてしている。
(取材時期) 2007年10月下旬〜11月上旬
カナダ・チャーチルでハドソン湾が凍るのを待ちながら暮らす姿が見られる時期。
(取材内容)
カナダの保護センターほか、ホッキョクグマの救済にあたるスタッフと行動を共にし、温暖化の影響で消えゆく北極圏の氷の状態を観察。そして、その中であえぐホッキョクグマの生態を女優の小西真奈美が目の当たりにした。
<小西真奈美のコメント>
地球の温暖化の影響で、北極の氷が溶けていることを、身近な人や、番組を通して多くの人々に伝えられたらなと思います。私たちは温暖化に関する小さな情報をどこかで聞いて知ったかのように思っていますが、ちゃんと調べたり、考えたりすることが大事だと思います。日常、私たちができることは本当にちっちゃいことなんですよ。日頃から、使い捨ての割り箸ではなくお箸を洗って使ったり、買い物にバックを持って行ったり、なるべくエレベーターを使わないで階段を使うとかを心がけることによって、カナダで感じたことを忘れないでいられます。
☆オランウータン(ボルネオ島・インドネシア) 旅人:江口洋介
ボルネオ島のオランウータンが住む熱帯雨林は焼畑や森林火災、伐採により破壊され、一日に東京ドーム700個分の森が失われている。かつては雨期に自然鎮火していた森林火災も地球温暖化などの影響で気候が大きく変動。雨期が遅れ、森林火災がなかなか鎮火しない。まさにオランウータンの住む森が日々失われているのだ。このままだとオランウータンは2020年に絶滅すると言われている。
保護施設には、森から救出された赤ちゃんオランウータンや、ペットとして密輸されそうになったオランウータンなど600頭余りが保護飼育されている。野生に戻すために飼育員が母オランウータンの代わりとなって木の登り方を教えるなどさまざまな取り組みが行われている。
(取材時期)2007年11月下旬〜12月上旬
(取材内容)
オランウータンの住む森は今、どうなっているのか。俳優の江口洋介は森林火災で無惨な姿になった森を訪れた。失われゆく森を目の前にして、オランウータンの生息場所を奪っていることを実感した。 そして、保護センターで献身的にオランウータンを育てている地元の女性たちと出会う。野性のオランウータンがリリースされた島も訪れる。
<江口洋介のコメント>
インドネシアのボルネオ島でオランウータンの命が失われていくのを肌で感じました。温暖化という現象が地球規模で進んでいく中で、人間は移動することができても、一番、犠牲になるのは動物なんだなと感じました。今、ボルネオ島では、雨期でも、雨がほとんど降らず、空を見上げながら、地球温暖化の一つの現象なんだと痛感しました。僕らが何十年後、何百年後まで抱えている問題で、意義のある番組だと思います。今回のロケで自分に何ができるのか考えるようになりました。なかなか答えが出ませんが。答えが出ない中で、地球の各地で、今こうしている内にも、いろんな動物たちの命が失われているんだなと思うと、何かせざるを得ないなと思うようになりました。
☆アフリカゾウ(ケニア) 旅人:成海璃子
キリマンジャロの永久凍土の減少、異常気象、干ばつなど温暖化の影響はアフリカにも起こっている。水や草木がなくなることは、サバンナの動物たちにとって死活問題だ。
水不足、生息地の減少により、絶滅の危機に瀕しているアフリカゾウ。水や食料を求め、人の住む村に出没するようになったアフリカゾウは現在では、畑を荒らし家を破壊することもあり、害獣と見なされている。人が作った罠(わな)にかかってけがをしたり、 水を飲もうとして井戸に落ち、親に捨てられてしまう子ゾウが後を絶たない。
厳しい環境に追いやられているアフリカゾウを救いたいとレンジャーや保護施設、日本人獣医などが活動している。
(取材時期) 2007年10月下〜11月上旬
(取材内容)
動物写真家・岩合光昭氏の案内で、キリマンジャロの雪融けなど温暖化の影響を実感する。また、けがや密猟などの被害を受け保護された動物の保護施設で行われている、動物を森に帰す活動や、レンジャーによる野生動物の救出活動などを通して、アフリカゾウを取り巻く現状を見つめていく。
<成海璃子のコメント>
アフリカゾウとすごした何日間がすごく印象的でした。ケニアでは感じることがたくさんあって、中学卒業前に、自分の中にしっかりと残る旅であり、出会いでした。人も動物も水がとても大事なんだなと思いました。自分のできることは小さくても、たくさんの人々がすることで、どんな小さなことでも大きなことになっていくのかなと思います。
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