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第8回 「芸を繋いで 〜金沢 囃子と謡の担い手たち〜」
藩政時代から金沢で盛んな能。
謡(うたい)や囃子(はやし)の愛好家は今でも多いと言われ、能楽堂では毎月、定例の舞台が開かれ、熱心なファンで賑わっています。
しかし、今、北陸の能楽界は大きな岐路に立たされています。
プロの能楽師たちの高齢化が進んでいるからです。
特に大鼓、小鼓、それに太鼓、笛を担当する囃方(はやしかた)は極端に若手が少なくなっています。
20歳から30歳代の若手の囃子方は北陸3県でいずれも一人づつといった状態です。
能楽師の飯島六之佐さん(35)はそんな数少ない囃子方の一人。大鼓を専門にしています。
飯島家は藩政時代以来、大鼓方を務めており、六之佐さんは10代目に当たります。
現在、プロの大鼓方は石川県に六之佐さんただ一人。従って、年間、数多い舞台をこなさなければなりません。
万一舞台に出られなくなると迷惑がかかるため、健康に注意する毎日です。
そんな六之佐さんをサポートするのが家族。
能楽師は昔から家族によって支えられてきたのです。
様々な小道具を作るのは女性の役割。今は母が六之佐さんの小道具を作っています。
将来は妻がその役を担うことになるのです。
高齢化が進んだ金沢の能楽界にも新しい星が誕生しようとしています。
佐野玄宜(げんき 24)さん、弘宜(こうき 22)さん兄弟。
父は金沢出身で、東京や金沢で活躍する宝生流シテ方(能の主人公を演じる)の佐野由於さん。
まだ、2人とも大学院生で、能楽師としては修業中の身ですが、共にシテ方をめざしています。
すでに金沢の能楽堂に何度も出演しており、六之佐さんとも共演しています。
「将来、金沢の能楽をリードしてくれるはず」 六之佐さんは2人に熱い視線を送ります。
番組では飯島さんや佐野兄弟の舞台や稽古に密着し、家族が力を合わせて伝統芸能を守っていく姿を見つめました。
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