第83回(5/26日放送)                  
          大学院 材料設計工学専攻 博士後期課程1年 池永 訓昭さん

オーロラや蛍光灯として知られているプラズマ
そのプラズマの輝きを大学ではじめてみた時の感動がその後の研究活動の源となっている人がいます。
大学院材料設計工学専攻
博士後期課程1年池永訓昭さん。彼はKIT修士課程修了後、企業で7年間プラズマを使った研究開発に取り組んできましたが、研究を進めるほど「もっとプラズマを極めたい」という思いがつのり、この春から母校のドクターコースにもどってきました。
そして、「研究者としてすすむなら、特許を大切にしなさい」との恩師の言葉を胸に、企業在籍中は年1件のペースで特許を申請してきた池永さんは、大学院でも自身で研究成果を実らせたいと意欲的に研究に取り組む毎日です。
26日の放送では、プラズマを使って思いのままの材料開発を実現させたいという大きな夢にむかって、研究者として歩きはじめた池永さんをご紹介します

 

   

  第82回(5/19日放送)
               環境システム工学科3年    守屋 三登志さん

注目を集めている自然エネルギーのひとつ、風力発電。
しかし平野や遠浅の海が少ない日本では、従来型の設置は困難な状況です。
そこで、“世界初の海に浮かべる風力発電装置の製作”をめざし、2002年の春、夢考房風力発電プロジェクトが立ち上がりました。といっても、全てが手探り状態。 風力発電の基本設計からプロジェクト活動はスタートしました。
現在、プロジェクトリーダーをつとめている環境システム工学科3年 守屋 三登志さん。高校時代から自然エネルギーに興味をもっていた彼は、KIT入学後、試行錯誤しながら活動をつづけるこのプロジェクトに迷わず飛び込みました。 『誰もやっていないこと、世界初への挑戦』という響きに惹かれて・・。 そして今年1月、陸上で常時運転可能な風力発電システム(1号機)が発電を開始。 次は、プロジェクトの目標である海上用システムの製作です。現在は、メンバーたちとミーティングを重ねながら秋の海上実験にむけて走り出しています。
19日の放送では、先輩たちとともにつくりあげた1号機を前に、世界初!海に浮かべることができる風力発電装置完成にむけての思いを語る守屋さんの姿をご紹介します。              

 

   

  第81回(5/12日放送)                    
        大学院 環境土木工学専攻 博士前期課程2年  奥野 亜紀さん

新しい道路やビルが次々と建設されるなど日本各地でさまざまな工事が行われ、日々、まちの様子が変化している現代。私たちの暮らしがより便利になっていく一方で、多くの自治体では電子地図の効果的な更新方法がまだ充分確立されておらず、地図の更新には多くの費用と時間を費やしています。 「現在、工事中」や「新しい道が完成した」といった情報をリアルタイムに地図に更新することができたら・・・ そんな研究に取り組んでいるのが、大学院2年 奥野亜紀さんです
奥野さんは、金沢市などと共同研究をすすめ、RTK−GPS(高精度リアルタイム測位)という測量機を用い、さまざまなデータを自治体がもっている電子地図に送信し、即時更新が実用可能であることを立証しました。自治体の保有している地図は、ガス管や水道管などにも利用されている重要なデータベース。彼女の研究は大変意義が大きく、その研究成果を発表した2004年の「全国測量技術大会」では、ベストポスター賞と論文奨励賞のダブル受賞に輝きました
また国際学会にも積極的に参加し、大学院1年の時すでに、アラスカ、ハワイと2度の発表を経験。今年もウィーンなどでの発表を予定しています。現在は、携帯電話を利用してさらに即時性を高めた研究にも着手している奥野さん。 12日の放送では、私たちの快適な生活をかげながら支えているという自負をにじませ、生き生きと研究に取り組む姿をご紹介します。

 

   

  第80回(5/5日放送) 
          大学院 環境土木工学専攻 博士前期課程2年  花岡 大伸さん

けがや病気の種類、症状によって治療方法が違うように、コンクリート構造物も劣化の状況によって補修技術や方法がそれぞれ違うはず。
大学院環境土木工学専攻2年花岡大伸さんは、土木構造物のお医者さんをめざし研究に取り組んでいます。
鉄筋コンクリート構造物といえば、これまでは半永久的に使
用できるものと思われていましたが、近年は塩害などによる早期の劣化が問題視され、その耐久性や補修技術が強く求められています。しかし最適な補修方法などは、未だ工学的に整理されていないのが現状で、花岡さんは、中でも腐食の進行が早い「マクロセル腐食」と呼ばれるひび割れや初期欠陥の存在によって生じる腐食の合理的な補修技術の確立を探っています。
そして日々の研究成果を昨年5月に開催された「セメント技術学会」で発表。 学会デビューのこのステージで見事、優秀講演賞を受賞しました。その後も積極的に学会に参加し、交流や見識を高めています。
5月5日の放送では、土木構造物の医師を夢見て、熱心に研究活動を続けている花岡さんの姿をご紹介します。

 

 

Copyright (C) Ishikawa TV. All Rights Reserved.
このホームページに掲載されている文書・映像・音声・写真等の著作権は石川テレビに帰属します。
個人で楽しむ目的以外、ホームページに掲載することや、複製・頒布・貸与・上映等を行うことは法律で禁じられています。