第75回(3/31日放送)
大学院 機械工学専攻 博士前期課程2年  藤田 孝さん

 『3?で100km走る車』の記事を目にし、「いつか自分もこんなエンジンを設計・開発したい」と大きな夢を描いた高校生がいました。
彼は大学進学先も、エンジン専門の研究室があるKITと決め、青森からKITにやってきました。今年3月、大学院機械工学専攻博士前期課程(修士課程)を修了する藤田孝さん、その人です。
藤田さんは、4年次になり念願の加藤研究室所属後は、卒業研究(工学設計V)としてディーゼルエンジンの研究に取り組み大学院にも進学。さらに、夢考房フォーミュラカープロジェクトにエンジン開発のアドバイザーとして参加し、2004年秋に開催された全日本学生フォーミュラ大会で、KITチームを6位入賞に導きました。
そしてこの春、スノーモービルなど産業機器のエンジンをあつかう富士重工に就職します。エンジンのエキスパートという夢に向かって一歩ずつ進んでいる藤田さん31日の放送では、大好きなエンジンと向かい合う姿とともに、藤田さんが研究をすすめる上でとても大切にしてきたことなどをご紹介します。


  
第74回(3/24日放送)
大学院 電気電子工学専攻 博士前期課程2年 金子 直樹さん

 情報のデジタル化やデータの高速化が急速に進む現代、それらに対応するためのアンテナ開発が求められています。地上では、光ファイバーやADSLなど高速で大容量のブロードバンド通信が可能となっていますが、飛行機などの高速移動体では、なかなか難しいのが実状です。
この春、三菱電機に就職する金子 直樹さんは、レーダーや移動体通信などに使われている小型・軽量アンテナの周波数帯域幅を広げ、大容量通信を可能にしょうという研究に取り組んできました。将来ジェット機などとの動画通信をも可能にするアンテナの基礎研究です。
金子さんは高校時代から通信分野に興味をもっていましたが、学部4年次に訪れた、長野県、野辺山宇宙電波観測所の巨大アンテナには強い感動をおぼえたそうです。宇宙からのどんな微弱な電波でもとらえるかにみえる大きなパラボラアンテナは、彼の研究心を一層高めたに違いありません。三菱電機でもアンテナ開発にかかわりたいと希望に燃えています。
24日の放送では、まさに高度情報化時代に欠かせない研究と向き合ってきた金子 直樹さんをご紹介します。

 
 
第73回(3/17日放送)

大学院情報工学専攻博士前期課程2年  仙石 浩嗣さん

この春、ホンダへの就職がきまっている大学院2年 仙石 浩嗣さんの夢は、人に楽しみを提案できるナビゲーションシステムの開発。目的地につくことが目的ではなく、移動そのものが楽しめるような人と車とが一体になれるカーナビゲーションです。 自動車整備士の父と兄の影響で、仙石さんも機械いじりが大好きな少年でした。よく車を分解して遊んでいたそうですが、将来は、クリエイティブな仕事につきたいとKITの情報工学科に進学を決めました。そして4年次になって所属した研究室。そこで出会った恩師や先輩たちのエネルギッシュな研究姿勢は、彼の心を大きく揺さぶりました。今、新たな自分がはじまったという意味から「4年次の自分は0歳児」と表現するほど・・。そんなかけがえのない仲間たちにかこまれて取り組んだ研究は、『視覚障害者のための歩行支援システム』。音声に工夫をこらしたナビゲーションで位置情報や歩行ルートを伝え、一人での外出を手助けしようというものです。 17日の放送では、使う人が喜ぶシステムづくりをホンダでめざしたいという仙石さんをご紹介します。

 
 
第72回(3/10日放送)

電気工学科4年 千田 翔互さん

電気工事業を営む父が目標。そしていつかはその父を超えるような自分になりたい・・。KIT4年千田 翔互さんは、子供の頃から電気関係の仕事に就くことが夢でした。そして彼がめざしたのは、クライアントとより近い関係で仕事ができるゼネコンでの電気部門。海外での仕事も視野に入れ、KIT入学後は、授業の傍らキャンパス内にある語学ラウンジに熱心に通ってネイティブスピーカーとの会話を楽しんだり、米国の提携大学からの語学留学生をサポートするサークルに参加するなど、苦手な英語に積極的に取り組みました。
また研究では、4年間で学んだ電気の知識の集大成として電気の力で環境問題解決を探ろうと、ディーゼルエンジンから排出される窒素酸化物を効率よく取り除く方法についてまとめました。
希望かなって、海外の地下鉄やトンネル工事も手がける大手ゼネコン、西松建設に就職が内定。
10日の放送では、広い知識と経験をつんで電気分野のゼネラリストをめざす千田さんをご紹介します。

 
 
第71回(3/3日放送)

大学院 電気電子工学専攻 博士前期課程2年 江連 真一郎さん
この春、キャノンに就職する大学院2年江連 真一郎さん
父親が電子関係の仕事ということで、パソコンや真空管が身近にある環境に育ち、当然のようにコンピュータの魅力にはまっていきました。小学生のとき、早くもオリジナルのゲームをつくってしまったとか。そして高校は、授業よりパソコン、エレクトロニクスの勉強に熱中。KITへの入学もIT環境が整っているから選んだという江連さんですが、2年次から始まった専門科目の授業は、彼を本当に驚かせました。
それは、彼が高校時代に夢中になっていたパソコンやエレクトロニクスの世界そのものだったからです。進化するソフトに見合ったハードがあったらと、ハードへの関心を強くしていた江連さんにとって、授業はまさに興味をかきたてるものばかり。気がつけば成績もぐんぐん上昇していきました。そして4年次から大学院の研究では、デジタル機器の心臓部、音声・画像などマルチメディアに関する信号処理装置を自ら設計、製作までしてしまったのです。
3月3日の放送では、―遊びが学びだった−現代社会に欠かせない技術を独自のアイディアでつくりあげたという自負をにじませ新たなステージへと向かう江連さんをご紹介します。

 

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