輪島市立旧熊野小学校 (1月15日放送)  

    
輪島市の山間にある熊野町。
10年前までは鉄道も通っていました。(のと鉄道、輪島線)
                     
しかし過疎が進んで熊野小学校は昭和57年に廃校となりました。
明治時代の在校生はおよそ90人。時が流れるにつれて、児童の数は減っていきました。
実は、この熊野小には校歌がありません。
                           
卒業生などが学校跡地を久しぶりに訪れました。
跡地は荒れ果てていましたが、桜の木はそのまま。
運動会やソフトボールで、校庭を走り回ったことが蘇ってきます。
その中で、卒業生は「廃校になった今やからこそ、校歌があったらよかったと思う」といいます。
                     
学校のすぐ手前には線路をまたぐ橋がありました。
この橋は子供たちにとってワクワクする場所でした。
『ごとんごとん』あの日の響きは今も耳にこだまします。
1人の卒業生は子供の頃と同じように、地面に寝ころんで耳をあてていました。
             
校歌はなくても子供の頃の楽しい思い出は今も消えることはありません。
 
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