第二十八回 「不安のなかに」 徳田秋聲

 9月29日月曜日〜10月8日水曜日(土日を除く)

「不安のなかに」は、秋聲が大正12年9月1日に起きた関東大震災の体験を書いた短編小説。

震災が起きた時、秋聲は姪の結婚話をまとめるため一人で金沢に戻って来ており、妻と子供たちは東京の本郷の家で留守番をしていた。
金沢にいた秋聲は東京で大地震があったことを聞いて狼狽し、東京にいる家族を心配する。
金沢での用事を早く済ませて東京に戻りたい秋聲だが交通が遮断されていて通行許可書が要るなどなかなか帰ることが出来なかった。

“不安のなかに”家族を思い続ける秋声の気持ちが描かれている作品。

解説 : 大木志門(おおきしもん)
徳田秋聲記念館 学芸員
早稲田大学第一文学部から立教大学大学院に進む。
大学院より徳田秋聲の研究を始め、在学中に八木書店「徳田秋聲全集」の編集に関わる。
徳田秋聲記念館の開館に合わせて金沢に移住し、平成17年4月より現職。文学修士。金沢大学非常勤講師。現在、大学院博士課程に学籍を残し、徳田秋聲についての博士論文をまとめている。
  

金沢三文豪の世界 第二十八回 徳田秋聲 「不安のなかに」

朗読担当:伊藤 雅雄
 
秋聲作品の朗読は、2回目になります。
前回の「仮装人物」は、ワンセンテンスが長く句点の少ない文章に悪戦苦闘しました。
今回は、1923年(大正12年)の関東大震災を機に生じた主人公の日常生活の不安を描いた作品です。
作家の気分が乗って書き連ねられた文章には、勢いと迫力があります。
読み手にとっても、そこの部分が聞かせどころになるのですが・・・・・

8回分の放送です。どうぞご覧下さい。
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