“言う文化”と、“言わない文化”、日本には地域によって、2つの文化があるように思います。
映画『眉山』は、思ったことは言ってしまうお母さんを魅力的に描いています。
江戸っ子のお母さんを演じるのは、宮本信子さん。
末期ガンに侵されながらも、「筋が通っていない」と思うことには、たとえ相手が医者だろうと、啖呵を切る真っ直ぐさ。
その真っ直ぐ過ぎる性格と生き方に反発しながらも、気がつくと一緒に熱くなっている娘の咲子役に、松嶋菜々子さん。
そうなんですね、親子って、たとえ相手の事を 「嫌いだ〜!」って、思う瞬間があったとしても、似てしまう。
そんなことを、ぼんやりと考えさせられた作品です。
徳島を舞台にしたこの映画のクライマックスは、阿波踊りの夜。
2006年の8月12日から15日に、街をあげて行われた本物のお祭りの翌日に、本物の踊り手と、地元の観客、合わせて1万4200人を集めて撮影。
犬童一心監督の「街全体が踊っている姿を撮りたかった」という、まさにその言葉通りの映像を見せてくれます。