7月29日放送の「Cafe du Cinema」


   

スタジオジブリ最新作『ゲド戦記』
この作品を一言で表すなら“回帰”
  
なんと、監督の宮崎吾朗さん、そして鈴木敏夫プロデューサーが来店してくださいました

『祝』の金箔文字入りコーヒーをお出しして、開口一番に、

  

「もののけや、千と千尋より良かったです。」
と、感想を伝えると・・・
  
鈴木プロデューサーから
「それ、凄い褒め言葉なんだけど、どこが良かったの?」
と強烈な切り替えしが!

 
やなたま
「宮崎アニメはどの作品も素晴らしいんですが、こどもの頃に観た『ラピュタ』や『ナウシカ』が凄く好きでした。この作品は、大好きだった作品に近い感じがしたので」
と恐る恐る答えると・・・
   
鈴木プロデューサー
「それ正解!今回は、ジブリの映画を観に来てくれる人が本当に観たいのはどんな作品なのか?ってことに重点をおいて色々考える中で、初期の作品に行き着いた。絵なんかにも、出てるでしょ?」

絵といえば、背景画がそれはそれは美しい。1カット1カットが1枚の絵画です。芸術作品です。

実は、この『ゲド戦記』、宮崎駿さんが『風の谷のナウシカ』の前に「作りたい!」と思っていた作品なのです。

  

鈴木プロデューサー
「世界中の人が映画化したいと思っている作品なので、当時無名だった僕らには原作者の許可が下りなかった。それが、オスカーをいただいた時にあちらからオファーが来た。オスカーの有り難さ、重みをつくづく感じました。」
20年越しの夢が叶ったわけですね。
やなたまも、オスカーの凄さを改めて感じました。

  

原作『ゲド戦記』はアメリカ児童文学の傑作で、原作者は「悪者(敵)を退治することで主人公が成長する」というそれまでのパターンを抜け出し、「敵は自分の心の中にいる」と考える児童文学を生んだ先駆者です。
  
宮崎駿監督も、アニメ化こそしなかったものの、『ナウシカ』から『ハウル』に至るまでその影響を受け続けたというから驚きです。

鈴木プロデューサー
「『スター・ウォーズ』もゲドの影響を受けています。ゲド戦記の3巻を読んだあと、『スター・ウォーズ3』と『ハウルの動く城』を比べてみてください。」
  
皆さんも時間があったら、是非原作の3巻だけでも読んでみてくださいね。

  

それから、登場人物が今までのジブリ作品では見たことがない表情を見せていて驚きです!
その点を監督に伺ってみました。

宮崎吾朗監督
「特に、新しいことをしようとしたという感覚は無くて、アレン王子(声:岡田准一さん)の表情も、伝えたいことを表現しようとしたら自然とああなりました。」
やなたま「なるほど」

「僕独自のものというと、実写でいうカメラワーク(視点の定め方)です。父、宮崎駿は、主人公の目線で物語の世界を見ている。高畑監督は、登場人物をちょっと離れた所から見守っている引いたロングの感じ。で、僕は、登場人物のすぐ傍に立って様子を見ている感じ。そこが他の二人の監督と違う所だと感じます。」

  

やなたま「音楽も、とっても素敵でした。」

宮崎吾朗監督
「手嶌葵さんの『テルーの唄』いいですよね。ちょっと宗教的な感じもして。あの唄が素晴らしかったことで、テルーの存在が当初予定していた以上に大きなものになりました。」

  

  
ところで、一番好きなお父様のアニメは?との質問には意外な答えが―

宮崎吾朗監督:
「『パンダ・コパンダ』です。好きですね。」

う〜ん。『ラピュタ』や『カリオストロ』辺りか?と見当をつけていたんですが、見事にハズレました。

自称「宮崎アニメファン」の吾朗監督らしいセレクションですね。

20年来のジブリファンにも、これから大きくなっていく子供たちにも見て欲しい、新しいジブリ作品『ゲド戦記』、オススメです。


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