1月28日放送の「Cafe du Cinema」


「夢に命を吹き込むかのようだった」
   現場のスタッフは撮影の様子を語っています。

『単騎、千里を走る。』は、高倉健さんと 『HERO』や『LOVERS』で世界中を虜にしたチャン・イーモウ監督との深い友情によって生まれた映画です。

   
1978年、長らく外国映画が上映されなかった中国で、外国映画の開放政策が始まり、その記念すべき第一作となったのが、高倉健主演映画でした。
その時の作品に胸を熱くしていた青年の一人が、今のチャン・イーモウ監督というわけです。
   

15年前、北京の映画祭で出会った二人は、すぐに意気投合し、共に映画を作ることになったそう。
  
そして2000年の夏、遂に『単騎、千里を走る。』は動き出しました。

チャン・イーモウ監督は、初めから「主演 高倉健」を念頭に置き、5年がかりでシナリオを書き上げたのです。
『単騎、千里を走る。』は、まさに監督の夢そのもの。

   
ストーリーは、「確執から交流が途絶えていた息子の余命がいくばくもないと知り、民俗学者である息子がやり残した仕事を果たすため、高倉健さん演じる父、高田が、一人中国の雲南省へ向かう・・・」というもの。
高田は旅を通して、"人の優しさ"に触れ、遠い昔に失ってしまった家族の意味を、少しづつ取り戻していきます。
  
高田(高倉健)さんが中国で出会う人のほとんどが、実際に現地で暮らす演技に関しては素人の方々。
これは「地方に住んでいる人々の心情を映し出すには、実際に住んでいる人でなければ…」という監督の考え方から。

重要な役どころ、少年ヤン・ヤンは何と、オーディションで7万人の中から選ばれたそう。
それ1つとっても、監督の作品にかける想いや、中国という土地のスケールが感じられます。

  
「静止画のような感じを出したい」
と選んだ、ロケ地雲南省の風景も素晴らしく、そこに暮らす人々の姿とともに心に沁みます。

通算204本目の映画出演となる高倉健さんが、「とても楽しい仕事ができています。美しい映画ができていると思う。」と熱く語る自信作『単騎、千里を走る。』オススメです。

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